卦辞とは?意味や由来を徹底解説
占い大好き
易学の卦辞について説明してください。
占い研究家
卦辞とは、易の六十四卦について内容を説明したものです。卦辞には諸説ありますが、周王朝(紀元前12世紀)の開祖文王が作成し、息子の周公が作成した『爻辞』と一緒に『十翼』という一まとまりにし、最終的に『易経』という書物としてまとめられたという説があります。
占い大好き
『易経』はどのような内容なのですか?
占い研究家
『易経』は、占筮(せんぜい)の書であり、古代中国において広く利用されていた占術です。占筮とは、亀の甲羅やサイコロなどを使って未来を予測したり、吉凶を判断したりする行為のことです。現在も、占いの一種として広く親しまれています。
卦辞とは。
卦辞とは、易の六十四卦の意味や内容を解説したものです。さまざまな説がありますが、一説では、周王朝の創始者である文王が卦辞を作成し、その息子の周公が爻辞を作成したと言われています。卦辞、爻辞、そして十翼を合わせて「易経」と呼びます。
卦辞の由来
卦辞の由来
卦辞の由来は古く、紀元前1,000年頃の中華人民共和国に遡ると言われています。 卦辞は、古代中国の占術である易経の一部です。易経は、陰陽を基本とした占い方法で、筮竹(ぜいちく)という竹ひごを使って行われます。筮竹を振って出た卦(組み合わせ)によって、その時の吉凶を占います。卦辞は、その卦の吉凶を説明する短い文章で、易経の中に収められています。
卦辞は、古代中国の哲学者である孔子によってまとめられたと言われています。 孔子は、易経を非常に重視しており、その教えの中に易経の思想を取り入れました。孔子は、卦辞を「天の道」の表れであると考え、卦辞を学ぶことで、天の意思を知ることができるとしていました。
卦辞の種類
卦辞の種類
八卦はそれぞれ単独でも卦として機能しますが、2つを組み合わせることで64通りの卦を作ることができます。この64通りの卦を「六十四卦」と呼び、それぞれに卦辞が定められています。
六十四卦の卦辞は、大きく分けて「上卦」と「下卦」の2つに分けることができます。上卦は、卦の左側に位置する卦であり、下卦は卦の右側に位置する卦です。
上卦と下卦を組み合わせることで、卦辞の意味は大きく変化します。例えば、「乾」の卦の上卦は「乾」であり、下卦は「坤」です。乾の卦の卦辞は、「健(つよ)く、馬に乗りて天下に征く」であり、坤の卦の卦辞は、「順(したが)いて、家事を守り、牛を田に引いて事を行う」です。
乾の卦の卦辞は、乾の卦が持つ「天」の象意を反映しており、馬に乗って天下を征するという積極的な意味を持っています。坤の卦の卦辞は、坤の卦が持つ「地」の象意を反映しており、家事を守り、牛を田に引いて事を行うという消極的な意味を持っています。
この様に、上卦と下卦を組み合わせることで、卦辞の意味は大きく変化します。六十四卦の卦辞を理解するためには、上卦と下卦の意味をしっかりと理解することが重要です。
卦辞を活用して占う方法
占いの具体的な方法として、たとえば、おみくじを引いたとき、そこに書いてある「大吉」「吉」「末吉」などの言葉を用います。卦辞も、おみくじの結果と同じように、その内容を読み解いて、吉凶を占うことができます。
占い方は、まず最初に、占いたいことを心に思い浮かべます。次に、易の50本の筮竹(ぜいちく)と呼ばれる道具を用いて、卦を立てます。卦を立てると、陰(奇数)と陽(偶数)の線が重なった六本の線(六爻)からなる卦が得られます。そして、この卦を易経の卦辞の表と照らし合わせて、卦辞を読み解きます。卦辞を読み解くことで、占いたいことについての吉凶を占うことができます。