
陰陽師とは何か?
陰陽師の歴史は、平安京が建設された平安時代初期に遡ります。当時、陰陽寮という官庁が設置され、国家の儀式や占いを司っていました。陰陽寮の職員は陰陽師と呼ばれ、天文学、暦学、風水などの知識を有していました。
陰陽師は、朝廷や貴族に仕えて、彼らのために様々な占いや祈祷を行っていました。例えば、陰陽師は、吉凶を占ったり、病気の原因を突き止めたり、厄除けの儀式を行ったりしていました。また、陰陽師は、天変地異や疫病などの災いを防ぐために、様々な呪術を行っていました。
陰陽師は、平安時代中期以降、徐々に民間にも広がっていきました。庶民の間では、陰陽師は、病気や災いを治すことができる存在として信仰されていました。また、陰陽師は、縁結びや金運アップなどの占いや祈祷も行っていました。
室町時代以降、陰陽師は衰退していきましたが、それでも民間では、陰陽師が活躍し続けていました。江戸時代になると、陰陽師は、幕府や藩に仕えて、暦の作成や占いの業務を行っていました。また、陰陽師は、庶民の間でも、病気や災いを治すことができる存在として信仰されていました。
明治維新以降、陰陽師は、国家的な儀式や占いを行う存在ではなくなり、民間での活動が中心となりました。現在でも、陰陽師は、占いや祈祷を行う存在として、民間で活躍しています。