タロット

タロットカードにおけるアップライトとは、カードが正位置に置かれている状態を指します。カードの本来の意味や解釈をそのまま表現していると解釈され、この場合、カードに描かれているイメージやシンボルがそのまま正しく表れています。 例えば、「太陽」のカードがアップライトであれば、ポジティブなエネルギーや成功、楽観主義、喜び、達成感などの意味合いを持ちます。それは、カードに描かれた燦々と輝く太陽が、人生における明るい見通しや希望を象徴しているためです。逆に、同じ「太陽」のカードが逆さま、つまり逆位置であれば、ネガティブなエネルギーや失敗、悲観主義、挫折、失望などの意味合いを持ちます。これは、カードに描かれた太陽が雲に隠され、人生における暗い見通しや絶望を象徴しているためです。 したがって、タロットカードのリーディングでは、カードのアップライトと逆位置を正しく解釈することが重要です。カードがアップライトであれば、そのカードが表すポジティブな意味合いを解釈し、逆位置であれば、そのカードが表すネガティブな意味合いを解釈します。そうすることで、タロットカードからのメッセージをより正確に理解することができるのです。

-アーサー・エドワード・ウェイトの生涯と功績- アーサー・エドワード・ウェイトは、1857 年にアメリカ合衆国で生まれ、1942 年にイギリスで亡くなった神秘思想家、タロット研究家、詩人であり、20 世紀初頭にタロットの研究と普及に大きな影響を与えた人物です。 ウェイトは、1885 年に秘教団体である黄金の夜明け団に入会し、タロットの研究を開始しました。彼は、タロットのシンボルを深く研究し、その意味を解釈する独自の理論を展開しました。 ウェイトは、1909 年にタロットの研究書である「タロット図像の書」を出版し、タロットのシンボルの意味を詳しく解説しました。この書物は、タロットの研究者や愛好者に広く読まれ、タロットの理解に大きな影響を与えました。 ウェイトは、タロットの研究に加えて、タロットのデッキである「ウェイト版タロット」を作成しました。ウェイト版タロットは、パメラ・コールマン・スミスが描いた美しいイラストで知られており、現在でも世界中で最も人気のあるタロットのデッキの一つです。ウェイト版タロットは、タロットのシンボルの意味を分かりやすく表現しており、初心者にも使いやすいデッキです。 ウェイトは、タロットの研究と普及に大きな功績を残した人物であり、現在でもその業績は高く評価されています。ウェイトのタロットに関する研究書やウェイト版タロットは、現在でもタロットの研究者や愛好者に広く読まれ、使用されています。