
不定時法とは?明治6年まで使用されていた日本独自の時刻法
不定時法とは?明治6年まで使用されていた日本独自の時刻法
不定時法とは、日本古来の独自の時刻法で、太陽の出入りを基準として1日を12等分にした時刻法です。不定時法は、太陽が真東から昇って真西に沈むまでの時間を1日とし、これを12等分してそれぞれを刻と呼びました。刻の時間は季節によって異なり、冬至には最も短く、夏至には最も長くなりました。
不定時法は、明治6年(1873年)に廃止されるまで、日本全国で使用されていました。日本は明治5年(1872年)に太陽暦を導入しましたが、不定時法は引き続き使用されていました。これは、不定時法の方が太陽暦よりも日本人の生活に合った時刻法だったからです。
不定時法は、季節によって刻の時間が異なるため、不便な時刻法でした。また、不定時法は、太陽暦との関係が複雑で、計算も難しくなっていました。そのため、日本政府は明治6年に不定時法を廃止し、統一された時刻法として太陽時を採用しました。