
グレゴリオ暦とは
グレゴリオ暦の歴史
グレゴリオ暦は1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が制定した太陽暦です。それ以前は、ユリウス暦が使用されていましたが、ユリウス暦では1年間が365.25日とされており、実際の一年よりも約11分長くなっていました。このため、ユリウス暦では100年間に約3日ずれてしまい、春分の日が次第に早まっていくという問題がありました。
グレゴリオ暦では、ユリウス暦の1年を365.2425日と定め、4年に一度のうるう年を導入することで、実際の1年とのずれを修正しました。うるう年は、4で割り切れる年ですが、100で割り切れる年はうるう年ではなく、400で割り切れる年はうるう年とします。このルールによって、グレゴリオ暦では春分の日が約3,300年間に1日ずれる程度となりました。
グレゴリオ暦はカトリック教会で最初に採用され、その後、他の国々にも広まっていきました。現在、世界の大部分の国でグレゴリオ暦が使用されています。しかし、一部の国では、独自の暦を使用しているところもあります。例えば、中国では太陰太陽暦、イスラム教の国々ではイスラム暦が使用されています。