
元とは?暦上の「はじまり」を指す言葉
元(げん)とは、もともと「はじめ」や「根源」を意味する言葉で、暦上では「年の初め」を指します。
日本における元は、中国の暦法である干支暦に由来します。干支暦では、10の干(かん)と12の支(し)を組み合わせて60の周期を作り、これを「元」と呼びます。
元は、干支暦の60周期の最初の年を指し、新しい年のはじめを意味するようになりました。日本では、平安時代以降、元を1月1日として定め、この日を「元旦(がんたん)」と呼ぶようになりました。
元旦は、年の始まりであり、新しい年の到来を祝う日として重要視されています。日本では、元旦に初詣に行ったり、おせち料理を食べたりしてお祝いをする習慣があります。
また、元は「元の通りに戻す」という意味でも使われます。例えば、「元通りにする」とは、元の状態に戻すことを意味します。